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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻13号

1992年12月発行

文献概要

生体のメカニズム ホルモン・12

消化管ホルモン

著者: 林洋一1 松尾裕1

所属機関: 1日本大学板橋病院第三内科

ページ範囲:P.1103 - P.1106

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はじめに
 消化管ホルモンの発見は,1902年,BaylissとStarlingによるセクレチンに始まる.当時,生体の諸機能の調節機構として神経性調節で説明されていたが,セクレチンの発見は液体性調節の存在を提唱し,内分泌(ホルモン)学の出発点となった.
 消化管ホルモンは,摂取された食物およびその消化粥の刺激により,消化管粘膜内に散在する内分泌細胞から分泌される.その作用は,血流に入り(エンドクリン)あるいは血流に入らず直接隣接する組織に働き(パラクリン),自律神経と密接な共働作用を持ち,消化管,肝,胆道および膵の内外分泌機能,運動機能や腹部内臓循環を調節し,さらに消化吸収後の代謝調節にも関与している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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