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尿中白血球
著者: 宿谷賢一1 古谷信滋1 中原一彦1
所属機関: 1杏林大学医学部附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.1114 - P.1114
文献購入ページに移動尿中に白血球が増加する場合,腎・尿路系の炎症が推定され,重要な意義を持つ細胞の1つである.特に尿路感染症患者の尿中に出現する白血球のほとんどは好中球である.これらの好中球を詳細に観察すると細菌や酵母を貪食している.好中球の機能は,遊走能,貪食能,細胞内殺菌能に大別される.尿中では血液中と比べ,浸透圧,pH,補体成分などの諸因子が異なるため,機能を保持するには適当な環境とはいえないが,なんらかの役割を果たしている可能性が考えられる.
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