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血管内エコー法
著者: 森内正人1 斉藤頴1 鎌田智彦1 本江純子1
所属機関: 1日本大学医学部第2内科
ページ範囲:P.177 - P.179
文献購入ページに移動これまでに生体における動脈硬化病変を評価する方法として主に血管造影法が用いられているが,この方法では血管のシルエットが描出されるだけで病変を正確に評価することはできない.また最近開発された血管内視鏡でも血管をより詳細に観察できるようになったが,視野の確保には血液を排除する必要があり,また得られる情報はあくまで血管表面に限られている.これに対し血管内エコー法は,血液は超音波にとってむしろ良好な媒体であり,極めて簡便に血管の形態はもとより狭窄度や石灰化の有無など動脈硬化の程度を正確に把握できる.
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