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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の表紙

骨肉腫の悪性度

著者: 諸傑1 町並陸生1

所属機関: 1東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.199 - P.199

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 骨肉腫の組織学的悪性度(grading)分類を1975年にDahlinはBrodersの方法に従って行った.骨肉腫の通常型は,組織学的亜型にかかわらずgrade 3ないし4である.傍骨性骨肉腫,骨内分化型骨肉腫では腫瘍性の骨組織も線維性組織もすべてがよく分化し,異型に乏しく,多くはgrade 1または2とされ良好な予後が期待できる.
 近年,細胞増殖と関連があるとされるAgNORs(silver-stained nucleolar organizer proteins)は腫瘍の生物学的悪性度を反映すると考えられ,多くの研究が行われている.AgNORsは鍍銀染色で細胞核内の黒色の点(silver dots)として観察され,その数と平均面積などの計測が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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