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文献概要
マスターしよう検査技術
検査材料からの感染防御
著者: 菅野治重1 堀内文夫1 加藤真裕美1 畠山靖子1 油井知華1 大竹智子1 吉野昌子1 奥村綾子1 米満博1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.221 - P.226
文献購入ページに移動臨床検査では,病原性のある細菌やウイルスなどを含む,血液などの検査材料を介して,検査担当者へバイオハザード(biohazard:微生物災害)が発生する場合がある.検査室では検査前に,B型肝炎ウイルスの保有の有無など,感染の危険性に関する患者情報が得られる場合もあるが,初診患者や,医師からの連絡がない場合は,情報がないまま検査を行わざるを得ない場合も多い.また細菌検査では検査室の規模や設備の程度とは無関係に,検査材料から結核菌やチフス菌などの感染性の高い微生物が検出される可能性があるため,検査室では,検体は常に危険なものとして扱う必要がある.
検査関係者にとって検査材料の取り扱いかたの原則を守ることは,自分自身の安全を守ることにつながるため,業務の忙しさからおろそかになりがちな問題ではあるが,常に基本に帰る心がけが大切である.
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