icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻3号

1992年03月発行

文献概要

検査ファイル

トキソプラズマ症の免疫学的検査

著者: 小林昭夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学寄生虫学教室

ページ範囲:P.238 - P.238

文献購入ページに移動
[1]感染と発症
 トキソプラズマ(Tp)感染の存在は,Tp抗体を検出することによって,これを知ることができる.本邦人における感染率は年齢とともに増加し,年齢×2/3%というのが,その年齢でのおおかたの値である.この場合,感染者がすべて発症者というわけではなく,むしろ感染者のほとんどは不顕性感染者である.特別の場合(初感染妊婦,先天性感染児,免疫不全者の感染)を除き,単に血清反応が陽性であるということだけでは治療の対象とはならない.診断に当たっては,感染者と発症者とは区別して考える必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?