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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻3号

1992年03月発行

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トピックス

救急救命士

著者: 島崎修次1

所属機関: 1杏林大学医学部救急医学

ページ範囲:P.245 - P.246

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 救急患者を発生現場から医療機関に搬送するまでの間に,現在の救急隊員の処置よりも,より高度な応急手当てができる制度が,昨年(1991年)8月に「救急救命士法」として制立した.「救急救命士」とは厚生省の免許を受けて,医師の指示の下に,救命救急処置を行う者と定義できるが,この制度の概略について述べる.
 従来,救急搬送は消防法(自治省)で135時間の義務教育を受けた救急隊員がその業務を行い,それなりの実績をあげてきた.しかし近年,重症救急患者の増加に伴い,病院搬送前処置(プレホスピタルケア)の重要性がしだいに認識されるようになってきた.特にDOA(来院時心・呼吸停止)患者の蘇生後の社会復帰率が欧米,特に米国と比べ,その成績が悪いことが問題となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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