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大学医療情報ネットワーク(UMIN)
著者: 櫻井恒太郎1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院中央医療情報部
ページ範囲:P.246 - P.247
文献購入ページに移動 電子計算機や通信装置,記憶媒体など情報機器の急速な進歩は病院にも大きな変化をもたらし,最近10年間で日本に1万余ある病院の80%以上が電子計算機を導入し業務に使うようになった.大学病院などの大病院では会計だけでなく,検査,薬剤など診療業務にも広く利用されるようになっているので,今これを読んでいる方のそばにも端末が置いてあるかもしれない.しかし,その端末の接続先は検査室の中のコンピュータか,あるいは院内ネットワークが張られていても病院の中にとどまっているのではないかと思う.コンピュータのオンラインの通信を使って他の病院と交信したり,必要な情報やプログラムを交換できたらさらに便利である.
大学医療情報ネットワーク(University Medical Information Network;UMIN)とは,全国の大学病院に設置されたコンピュータをオンラインの通信回線で結び,病院のすべての職員が仕事場の端末から通信によって必要な情報を得ることを目的に作られたネットワークである(表).東京大学の附属病院には病院業務のコンピュータとは別の大型コンピュータが設置され,大学間の通信網である学術情報ネットワークを介して全国の大学病院と接続している.医学部のある国立大学42校のうち1991年末までに23大学が接続されたところで,未接続の大学と公立,私立大学の附属病院の方には個人のパソコン通信で参加してもらっている.
大学医療情報ネットワーク(University Medical Information Network;UMIN)とは,全国の大学病院に設置されたコンピュータをオンラインの通信回線で結び,病院のすべての職員が仕事場の端末から通信によって必要な情報を得ることを目的に作られたネットワークである(表).東京大学の附属病院には病院業務のコンピュータとは別の大型コンピュータが設置され,大学間の通信網である学術情報ネットワークを介して全国の大学病院と接続している.医学部のある国立大学42校のうち1991年末までに23大学が接続されたところで,未接続の大学と公立,私立大学の附属病院の方には個人のパソコン通信で参加してもらっている.
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