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明日の検査技師に望む
チーム医療の担い手に
著者: 島健二1
所属機関: 1徳島大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.308 - P.308
文献購入ページに移動 チーム医療の必要性が叫ばれて久しいが,この間わずかずつではあるが,それなりの実績を上げつつある.私の専門の糖尿病を例にとっても,患者教育(糖尿病教室)に医師のみでなく看護婦,栄養士,検査技師も参画し,きめこまかな,バランスのとれた教育ができるようになってきている.もちろん,病気の種類によりコーメディカルスタッフの受け持つ範囲,貢献度は異なる.例えば糖尿病教室で検査技師は糖尿の測定のしかた,その問題点,さらに血糖簡易測定器を用いての自己血糖測定などについて講義している.最近,インスリン依存型糖尿病(IDDM)の場合,多くの患者は自己血糖測定(self monitoring of blood glucose;SMBG)を実施し,その測定成績をもとに患者自身がインスリン量を加減したり,また受診時それらの成績を持参させ,主治医はその成績に基づいて治療法を変更したりしている.ここで,長々と糖尿病教室の実際を説明したのは,患者自身が測定して得た尿糖,血糖の成績が,糖尿病診療において,いかに重要な位置にあるか,したがってこれらが正しく行われるため糖尿病教室での検査技師の講義がいかに大切であるかを理解してもらうがためである.
医師,看護婦,時に栄養士は患者に直接接し,医療に携わっているという臨場感を味ってきた.もちろん,そこには喜びのみでなく,苦しみもあるが,医療従事者にしか味わえない,何かを味っている.
医師,看護婦,時に栄養士は患者に直接接し,医療に携わっているという臨場感を味ってきた.もちろん,そこには喜びのみでなく,苦しみもあるが,医療従事者にしか味わえない,何かを味っている.
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