icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻4号

1992年04月発行

文献概要

トピックス

ストレス蛋白

著者: 加賀谷けい子1

所属機関: 1山梨医科大学微生物学教室

ページ範囲:P.356 - P.358

文献購入ページに移動
■ストレス蛋白とは
 生物は外界からの好ましくない刺激(ストレス)から身を守るためのいくつかの機構を備えている.その中のひとつが,細胞レベルで反応し,速やかにある種の蛋白質を合成することである.これらの蛋白質は通常ほとんど休止状態にある遺伝子から作られるもので,ストレス蛋白と呼ばれる.
 ストレス蛋白は通常でもわずかに合成されているが,ストレスを与えると遺伝子が活性化され,合成が急激に増加して細胞内に蓄積される.これらの蛋白質は,細胞をストレスによる障害から防ぐことによって細胞の生存を助けていると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?