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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻5号

1992年05月発行

文献概要

病気のはなし

胃癌

著者: 三木一正1

所属機関: 1東京大学医学部第一内科

ページ範囲:P.374 - P.379

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サマリー
 胃癌は,わが国での癌死亡の第1位を占め現在でも最も重要な疾患である.胃癌死亡数は横ばいから減少傾向であるが罹患数は年々増加している.病因は不明であるが,現在では多段階発癌機序が考えられている.特有な臨床症状はなく,無症状も多い.進行胃癌ではBorrmannの肉眼分類,早期胃癌では消化器内視鏡学会分類が用いられる.診断は胃X線検査および内視鏡検査が中心であるが,本年,胃集検の一次スクリーニングとして,胃癌の先行病変である慢性萎縮性胃炎に着目した血清ペプシノゲン法が提唱され注目される.治療は外科手術であるが,最近,早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術も行われ,QOLの面から注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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