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明日の検査技師に望む
False positiveは出すな—(控え目な診断こそ肝要)
著者: 並木恒夫1
所属機関: 1国立仙台病院臨床検査科
ページ範囲:P.380 - P.380
文献購入ページに移動現在日本では病理学と臨床検査医学が別の専門分野になっているが,これは大変不幸なことと思っている.確かに病理学的診断は医師が下し,臨床家はその診断によって患者を治療することが多い.これに対して臨床検査医学の場合には,測定された検査値がそまま報告され,これをもとに臨床医が病態を判断するのが普通である.しかしこれがすべてではない.病理学的診断もその結果が常に患者の診断に結びつくわけではない.特に検査が陰性の場合には,それだけでは病気がないことを保証するものではない.
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