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カンジダ抗原検出法
著者: 長谷川廣文1
所属機関: 1近畿大学医学部第三内科
ページ範囲:P.432 - P.432
文献購入ページに移動深在性カンジダ症の補助診断方法として免疫血清学的方法が導入されてきている.以前から抗体の検出法が行われているが,この方法では非感染者でも抗体が検出されたり,免疫低下の状態では抗体産生が望めないなどの問題があり,現在は抗原の検出法が中心となっている.
これまで報告されている深在性カンジダ症の抗原検出法を表に示した.検出する抗原の種類は,カンジダの細胞壁の主成分でマンノースの重合体であるマンナン抗原と,細胞質の糖蛋白などの非マンナン系抗原がある.HI法,HA法,CIE法は感度の点で,RIA法は特別な施設,設備を必要とし,迅速性の点で,またEIA法は操作が煩雑で,迅速性にかける点で問題がある.これらの検査法と比べて,LA法は操作が簡単で短時間に測定が可能なことから,検出感度や非特異反応に問題が残るものの最近よく試みられている.
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