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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻5号

1992年05月発行

文献概要

検査ファイル

各種コラゲンの血清中マーカーの特徴

著者: 中野博1 中林仁美1

所属機関: 1奈良県立医科大学病態検査学

ページ範囲:P.434 - P.434

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 コラゲンは結合組織の最大の構成成分である.体内の特定の臓器に線維化が起こると,体内のコラゲン代謝の変動が起こり,その動きは血中のコラゲン代謝産物の変動として把握できる可能性がある.コラゲンは現在までに13種類以上の異なる型が報告され,臓器によって増殖するコラゲンの型は決まっている.コラゲンの性質,代謝についての総説1),および平易な解説書2)が出版されているので参照されたい.
 臓器線維症の臓器内の線維化の程度を診断することを目的にこれらのコラゲンの代謝産物の血中値を利用する試みが行われている.中でも肝臓は体内で最大の臓器であり,肝線維症,例えば慢性肝炎,肝硬変などの線維化と,これらのマーカーとの関連が最もよく研究されている.以下,現在,測定用キットが市販されているコラゲンマーカーについて,その臨床的意義を主として肝疾患を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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