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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻5号

1992年05月発行

文献概要

トピックス

PCRによるmecA遺伝子検出の試み

著者: 川上小夜子1 生方公子2

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部細菌検査室 2帝京大学医学部臨床病理

ページ範囲:P.448 - P.449

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はじめに
 黄色ブドウ球菌そのものは,各種の検査材料から高頻度に分離される菌である.近年,本菌におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が院内感染の原因菌として大きな問題となっているが,免疫不全状態にある患者や各種カテーテルの留置されている入院患者などにおいては,たとえわずかな菌数のMRSAであっても,あらかじめ把握しておくことが抗菌薬治療上からは重要となってくる.このような現実的問題から,DNAを特異的に増幅するPCR(polymerase chain reaction)法を応用して,検出菌がMRSAであるか否かを短時間に判定する方法が開発されつつある.以下にその概略を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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