icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 I.総論 2.尿からみた水・電解質と酸・塩基平衡

(3)カルシウムとリン代謝調節

著者: 小椋陽介1

所属機関: 1虎の門病院腎センター・内科

ページ範囲:P.18 - P.20

文献購入ページに移動
カルシウム
 成人の体内総カルシウム(Ca)量は,1,000〜1,200g,その99%は骨にあり,血液中には0.1%,約1g弱がある.血漿Ca濃度は8.5〜10.2mg/dlに維持され,腸管,骨,腎におけるCaの出入りと副甲状腺ホルモン(PTH),1.25(OH)2D3,カルシトニン(CT)の働きによって調節されている.血漿Caは,約46%がアルブミンと結合し,遊離Caイオンは48%,6%が他の陰イオンと複合体をつくっている.血漿Caの測定はこれらの分画を含むため血清アルブミン値によって実測値が影響をうける.そこで種々の補正式が提唱されているがPaneの式が簡便であり,広く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら