icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 I.総論 3.尿の異常

(5)血尿,ヘモグロビン尿,ミオグロビン尿

著者: 副島昭典1 長沢俊彦1

所属機関: 1杏林大学医学部第一内科

ページ範囲:P.34 - P.35

文献購入ページに移動
 血尿は蛋白尿と並んでもっとも重要な尿異常のひとつである.肉眼的にも尿の色調の変化が認められる肉眼的血尿では,尿1,000 mlに対して1ml以上の割合で血液が混入しているといわれている1).肉眼的には尿に色調の変化が認められず,尿沈渣の鏡検で赤血球が認められる場合を顕微鏡的血尿という.試験紙法による尿潜血反応は試薬中の過酸化水素クメンが尿中ヘモグロビン(Hb)のペルオキシダーゼ様反応によって指示薬のオルトトリジンを酸化し,酸化型オルトトリジンに青変する反応を用いたものである.しかし,尿の潜血反応はきわめて鋭敏であるものの,血尿のみでなくHb尿,ミオグロビン(Mb)尿でも陽性を示すことに注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?