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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 I.総論 4.腎機能検査の意義

(1)腎血流

著者: 海老原功1 小出輝1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.40 - P.41

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 腎のもつ機能のうちもっとも重要なものは,尿生成の過程を介して,体液量や水・電解質バランス,体液浸透圧の調節,酸・塩基平衡の調節,代謝産物の排泄を行い,生体の内部環境を一定に保つ,すなわちホメオスターシスを維持することである.
 腎は血管のきわめて豊富な臓器であり,心拍出量の20〜25%,毎分1,000〜1,200 mlの血液が供給されている.組織1g当たりの血液量はあらゆる臓器のうちでもっとも多い.多量の血流量を処理するため,腎は複雑かつ特異的な血管構築を呈している.腎血管は栄養血管というよりはむしろ機能血管としての色彩が強く,腎機能は腎循環に密接な関係がある.したがって,全身血管系に種々の変化が起きると,直ちに腎機能に影響が現れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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