icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 3.尿蛋白

(1)尿蛋白

著者: 石本二見男1

所属機関: 1東京国税局診療所

ページ範囲:P.74 - P.75

文献購入ページに移動
はじめに
 尿蛋白の有無をチェックすることは臨床検査の第一歩である.尿蛋白の検出はそれほどむずかしくはないが,“尿蛋白陽性”という事実の内容は広範で,かつ,時代とともに内容が増加している.
 正常人の尿には,現行の臨床検査法では蛋白は検出されない.したがって尿蛋白陽性は「異常」である.しかしこれが即,腎疾患を意味するものではない.一般に膀胱尿(終末尿)に蛋白が出現する原因には図1のようなものがある.このなかには生理的蛋白尿や,腎・尿路系に異常が認められても特に処置の必要がない「異常尿蛋白」と,直ちに処置を必要とする「病的蛋白尿」が混在している.尿蛋白検査はこれらの鑑別を第一としており,このためいろいろな尿蛋白の検出・分析法が開発され,実地面で使用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?