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増刊号 尿検査法 II.各論 3.尿蛋白
(2)微量アルブミン
著者: 前田士郎1 吉川隆一1
所属機関: 1滋賀医科大学第3内科
ページ範囲:P.76 - P.77
文献購入ページに移動はじめに
従来,糖尿病性腎症の診断は持続性蛋白尿(0.5g/日以上)の出現をもってなされてきたが,近年尿中微量アルブミンの測定が可能となり,それ以前に微量アルブミン尿(microalbuminuria)を呈する時期があることが明らかとなって,この時期を早期腎症と診断する傾向にある1).微量アルブミン尿の時期には,厳格な血糖の管理や血圧の管理などにより病変は可逆性であると報告されており,微量アルブミン尿の患者を診断することは糖尿病臨床上きわめて重要であると考えられる.微量アルブミン尿の診断には尿中アルブミンの測定が必須であるが,診断基準などに関しては未だ統一されていないのが現状である.
従来,糖尿病性腎症の診断は持続性蛋白尿(0.5g/日以上)の出現をもってなされてきたが,近年尿中微量アルブミンの測定が可能となり,それ以前に微量アルブミン尿(microalbuminuria)を呈する時期があることが明らかとなって,この時期を早期腎症と診断する傾向にある1).微量アルブミン尿の時期には,厳格な血糖の管理や血圧の管理などにより病変は可逆性であると報告されており,微量アルブミン尿の患者を診断することは糖尿病臨床上きわめて重要であると考えられる.微量アルブミン尿の診断には尿中アルブミンの測定が必須であるが,診断基準などに関しては未だ統一されていないのが現状である.
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