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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 3.尿蛋白

(5)ベンス ジョーンズ蛋白

著者: 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.82 - P.83

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はじめに
 免疫グロブリンフラグメントのひとつであるベンスジョーンズ蛋白(Bence Jones protein;BJP)は,通常2量体(ダイマー;dimer)として存在し,分子量は44,000と小さいため糸球体から容易に濾過され尿中に排泄される.したがって,BJPは血清よりも尿のほうが証明しやすい.
 BJPは,単一のL鎖からなるので,単クローン性L鎖(monoclonal light-chain)とも呼ばれ,免疫グロブリンと同様に2つの型に区別される.すなわち,BJP-κとBJP-λである.他方,構造上多少異なった数多くのL鎖からなる多クローン性(polyclonal)L鎖があり,免疫電気泳動によりBJPと区別することが可能であるが,両者の鑑別には注意を要する6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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