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増刊号 尿検査法 II.各論 4.非蛋白性窒素化合物
(2)尿酸
著者: 影山信雄1
所属機関: 1社会保険中京病院検査部
ページ範囲:P.94 - P.95
文献購入ページに移動尿酸はヒトにおける核酸代謝の最終産物で,主に肝臓で生成される.
核酸はヌクレアーゼで加水分解され,数個のヌクレオチド(プリン塩基+リボース+リン酸)が結合したオリゴヌクレオチドとなり,さらにホスホジエステラーゼで加水分解されてモノヌクレオチドにまでなる.このようにして,核酸は構成単位であるヌクレオチドのアデニル酸(AMP)とグアニル酸(GMP)に分解される.AMPとGMPは,いろいろな特異的酵素の触媒で代謝されたり回収されたりするが,最終的には尿酸となる1).
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