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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

増刊号 尿検査法

II.各論 4.非蛋白性窒素化合物

(3)クレアチニン

著者: 大澤進1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.96 - P.97

文献概要

はじめに
 筋収縮活動のエネルギー源であるクレアチンリン酸とADPはクレアチンキナーゼの作用によりクレアチンとATPを生成し,そのATPは主要なエネルギー源として利用される.クレアチニンは主にクレアチンリン酸から非酵素的な脱リン酸化反応によって,またクレアチンからも1分子の水が取れて生成する.クレアチニンはこれら代謝の老廃物で,腎糸球体で容易に濾過され,尿細管ではほとんど再吸収されない.
 尿クレアチニン排泄量は筋組織量と相関し,筋ジストロフィー症といった筋萎縮による組織量の減少や甲状腺疾患でも低下する.そのほか,腎機能検査であるクレアチニンクリアランス試験として尿中クレアチニン値が利用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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