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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 4.非蛋白性窒素化合物

(5)アンモニア

著者: 伏見了1 豊川真弘1 住ノ江明美1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.100 - P.101

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はじめに
 食事として摂取した窒素および代謝により産生した窒素の大部分は腎臓から尿中に排泄されるが,それ以外に糞便中(主体は消化液,粘膜からの分泌物および粘膜の剥離細胞)および皮膚(外皮の剥離および汗)からも排泄されている.腎臓から排泄される窒素の80〜90%が尿素であり,クレアチニン,尿酸,アンモニアおよび馬尿酸が10〜20%といわれている.
 アンモニアの排泄量は通常の食事摂取では500〜1,000mg/日(腎臓におけるアンモニア産生の代謝過程を図11)に示す)であるが,急性アシドーシスの場合には酸・塩基平衡調節のために尿中へのアンモニア排泄が著明に増加する2)(図2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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