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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 13.ムコ多糖

ムコ多糖

著者: 本田進1

所属機関: 1近畿大学薬学部

ページ範囲:P.148 - P.150

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はじめに
 ムコ多糖とは本来粘性のある多糖を意味していたがMeyerの提案によりアミノ糖を含む多糖を総称するようになった.最近ではグリコサミノグリカンの名称で呼ばれることが多い.ムコ多糖は蛋白コアと結合して存在し,この複合体はプロテオグリカンと呼ばれる.
 尿中にはコンドロイチン硫酸A,B(別名デルマタン硫酸)およびC,ヘパラン硫酸,ケラタン硫酸などのムコ多糖が存在し,ケラタン硫酸を除く他のムコ多糖は,いずれもヘキソサミン残基とウロン酸残基が交互に繰り返し縮合した構造をもつ.ヘキソサミン残基はグルコサミンかガラクトサミンのいずれかであり,ウロン酸残基はグルクロン酸かイズロン酸のいずれかである.また,ヘキソサミンのアミノ基はアセチル化または硫酸化された状態で存在し,ヘキソサミン残基およびウロン酸残基の水酸基の一部は硫酸化されている.ケラタン硫酸ではウロン酸がなく,代わりにガラクトースが含まれている.それらの構造は表に要約する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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