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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 19.ホルモンおよび関連物質 1)下垂体関連

(3)卵胞刺激ホルモン

著者: 田坂慶一1

所属機関: 1大阪大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.198 - P.199

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はじめに
 卵胞刺激ホルモン(FSH)は脳下垂体より分泌される性腺刺激ホルモンのひとつである.同じ性腺刺激ホルモンの黄体形成ホルモン(LH)は排卵作用を有するのに対し,FSHは主に卵胞発育作用をもつ.FSHもLHと同様律動的分泌をしている.成熟女性では,卵胞が発育するにしたがってインヒビンが卵巣より分泌され,卵胞期後期にはやや低下する.FSHも排卵前のLHピークに一致してスパイク状分泌をするが,LHほど顕著ではない.男性ではほぼ一定の値をとる.
 下垂体機能を評価する場合,血中LHと血中FSHで判定するのが普通である.現在の時点で尿中FSHを指標とする場合はほとんどない.また尿中FSH値を排卵予知に利用することも現実的でない.ここでは尿中FSHのRIAによる測定法とその評価につき簡単に述べておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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