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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 19.ホルモンおよび関連物質 4)副腎皮質関連

(1)17-KS

著者: 武部和夫1

所属機関: 1弘前大学医学部第三内科

ページ範囲:P.208 - P.210

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はじめに
 17-ケトステロイド(17-ketosteroids;17-KS)はステロイド核のC17位にケトン基を有するステロイドの総称(図1)であり,メタジニトロベンゼンにより呈色(Zimmerman反応)し,主に副腎皮質網状層および男子性腺(Leydig細胞)で産生される.健康男子では尿中17-KS排泄量の約2/3が副腎皮質由来であり,残りの約1/3は睾丸由来である.健康な小児および女子では副腎由来である.尿中17-KSとして測定されるステロイドを表1に示した.デヒドロエピアンドロステロンサルフェートはそのままの型で尿中に排泄されるが,その他のものはグルクロン酸または硫酸抱合型として排泄される.
 尿中17-KSの測定は副腎皮質機能亢進症や副腎性器症候群の診断上たいせつである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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