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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 19.ホルモンおよび関連物質 5)副腎髄質関連

(1)カテコールアミンとその分画

著者: 中井利昭1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理

ページ範囲:P.218 - P.220

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はじめに
 カテコールアミンの3分画としては,アドレナリン,ノルアドレナリン,ドーパミンがある.ノルアドレナリンは主として交感神経より分泌され神経伝達物質として,アドレナリンは副腎髄質より分泌され循環ホルモンとして,ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質であるとともにそれ自体中枢神経系,腎,循環器系などに対し作用を及ぼしている.
 尿中カテコールアミンの測定が診断上役立つのは,褐色細胞腫と神経芽細胞腫に限るといってよい.後者の神経芽細胞腫は,HVA(ホモバニリン酸),VMA(バニルマンデル酸)の定量がまず第一選択であるので,実際上は褐色細胞腫ひとつが重要ということになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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