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増刊号 尿検査法
II.各論 21.腫瘍マーカー
文献概要
腫瘍マーカー(tumor marker)は組織の癌化に伴う生物学的変化を反映する物質で,癌細胞が産生し,これを血中,尿中より検出,定量することにより,腫瘍の存在の目印となるものである.しかし癌細胞のみに存在するものではなく,癌細胞中に増加してくるものであるので,癌のみに陽性または増加するというものではない.腫瘍マーカーは癌の病勢と並行することが多く,癌の診断とともに,治療効果の判定,再発の発見の一手段としても用いられている.尿中の腫瘍マーカーとしてはポリアミンが代表的なものである.
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