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増刊号 尿検査法 II.各論 23.微生物検査 2)尿路感染症の検査法
(4)薬剤感受性検査
著者: 熊坂一成1
所属機関: 1日本大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.282 - P.283
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薬剤感受性検査は臨床材料から分離された細菌が,どの薬剤に感受性があるか,あるいは耐性であるかをin vitroで推定できる方法である.しかし,この方法は細菌培養に時間がかかり,医師が抗菌剤の投与を決める初診時に,この検査情報は間に合わない.培養時間を短縮するために,尿を直接培地に接種する方法もあるが,この方法では,時に,原因菌の感受性が推定不能なことがある1).
また,ここ数年間,わが国の薬剤感受性検査の標準化の動きは,必ずしも臨床細菌検査の精度管理の現実にそぐわない面がある.
薬剤感受性検査は臨床材料から分離された細菌が,どの薬剤に感受性があるか,あるいは耐性であるかをin vitroで推定できる方法である.しかし,この方法は細菌培養に時間がかかり,医師が抗菌剤の投与を決める初診時に,この検査情報は間に合わない.培養時間を短縮するために,尿を直接培地に接種する方法もあるが,この方法では,時に,原因菌の感受性が推定不能なことがある1).
また,ここ数年間,わが国の薬剤感受性検査の標準化の動きは,必ずしも臨床細菌検査の精度管理の現実にそぐわない面がある.
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