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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 23.微生物検査

4)尿路感染症の迅速診断法

著者: 菅野治重1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.292 - P.293

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はじめに
 他の感染症と同様に,尿路感染症においても迅速に治療を行う必要があるが,他の領域の感染症に比べ,迅速検査の開発が遅れている.この理由のひとつとして,尿路感染症は髄膜炎や肺炎などに比べて重症例が少ないことがあげられる.しかし基礎に糖尿病や血液疾患を持つ患者では,容易に菌血症を発症し重篤化することもあり,患者の背景因子によっては迅速な診断と適切な治療が必要となる.
 尿路感染症の診断には,尿路における炎症の存在の確認と,起炎微生物の検出が必要である.炎症の確認には膿尿の確認が重要であるが,尿中エステラーゼや亜硝酸塩の検出なども迅速検査として用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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