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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

増刊号 尿検査法

II.各論 24.尿細胞診

(1)尿細胞診の臨床的意義

著者: 関根英明1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院泌尿器科

ページ範囲:P.296 - P.297

文献概要

尿細胞診の歴史と特殊性
 今日,尿細胞診の臨床的有用性は広く認められているが,歴史的にみると,それは比較的最近の発展によるところが大きい.
 近代尿細胞診の実質的幕開けはPapanicolaou and Marshall(1945)の報告によるといわれている.しかしながら,報告者によって尿細胞診の診断精度に大きな開きがあったことや,偽陽性率がかなり高かったことなどにより,その有用性はなかなか認められるに至らなかった.一方で,内視鏡や尿路造影法などの画像診断技術には急速な発展がみられ,尿細胞診は取り残される状況となっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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