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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 24.尿細胞診

(6)判定の実際・3(悪性を中心に)

著者: 荒井祐司1 都竹正文1

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部

ページ範囲:P.307 - P.309

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 泌尿器系悪性腫瘍は,移行上皮癌,扁平上皮癌,腺癌,非上皮性腫瘍などがあるが,尿細胞診検査において対象となる悪性腫瘍の多くは,膀胱や尿路系(腎盂,尿管)上皮由来の移行上皮癌である.この移行上皮癌は発育形態によって乳頭状と非乳頭状に分けられ,乳頭状腫瘍は細胞および構造の異型度でG1からG3までに分類(grade分類)されている.G1は細胞および構造の異型度がもっとも弱く,G3になるにしたがって強くなっていく.この異型度は予後と密接に関係するので,細胞診からも推定することは重要である.
 一般的に泌尿器細胞診としては自然尿を用いることが多いが,自然剥離による細胞変性をきたすため細胞像のみでgrade分類をすることは必ずしも容易ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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