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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 24.尿細胞診

(7)判定の実際・4(変性とアーチファクト)

著者: 提嶋眞人1

所属機関: 1秋田大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.310 - P.311

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 尿細胞診の利点として,簡便に検査を繰り返すことが可能であり,苦痛を伴わず泌尿器系腫瘍の診断や治療後の経過観察に非常に適していることがあげられる.一方,上皮細胞は剥離後尿中にある時間浮遊するため浸透圧の影響を受けて変性しやすいといわれており,さらに炎症や治療などが加わると良性異型細胞や癌細胞の場合に特に良性・悪性の判定に迷うことが少なくない.また鑑別困難な病変(乳頭腫,移行上皮癌G1,過形成)に変性が加わった場合,鑑別はいっそう困難となる.
 本稿では出現しうる変性細胞像について記述し,さらに判定するうえでのいくつかの留意点について述べ参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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