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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

増刊号 尿検査法 II.各論 24.尿細胞診

(8)尿細胞診における特殊検査

著者: 伊藤仁1 長村義之2

所属機関: 1東海大学医学部附属病院病理診断科 2東海大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.312 - P.313

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 尿細胞診は,良性病変ではクラミジア,ヘルペスなどの感染症,癌では膀胱腫瘍をはじめ尿管,尿道,腎,前立腺などの腫瘍細胞およびその他の転移性腫瘍などが対象となる.出現しうる癌細胞は移行上皮癌,腺癌,扁平上皮癌などと多彩であるが,尿中で見られる悪性細胞のほとんどは移行上皮癌である.尿細胞診に応用されている特殊染色としては,PAS染色,アルシアン青染色や酵素抗体法などがある.PAS,アルシアン青は主として腺癌と移行上皮癌との鑑別に有用である.酵素抗体法は各種感染症の病原体の同定や癌の組織型および原発巣の推定などに応用される.
 本稿では,種々の抗原の観察を可能にする酵素抗体法につき,その方法と細胞診への応用について述る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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