icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻6号

1992年05月発行

文献概要

話題

尿検査の自動化 (2)尿沈渣

著者: 柴田綾子1 菊池春人1

所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.344 - P.346

文献購入ページに移動
 尿沈渣は,遠心分離・スライド作製など前処理が煩雑なため自動化が遅れていた.しかし,近年,アメリカで最初の尿沈渣自動分析装置として,YELLOW IRIS(YI)が開発された1).YIは,尿中有形成分を画像解析し,自動的に粗分類を行う装置で,遠心操作を必要としないため尿沈渣の作業の効率化がはかれる.しかし,画像は詳細な部分の鮮明さが不十分であったり,検出力の点で問題を残していた.
 その後,YIの原理を利用した国内で最初の尿沈渣自動化装置UA-1000(東亜医用電子)が開発された結果2),鮮明な画像が得られるようになり,尿中有形成分の判定が容易になった.そこで,本稿では,以下UA-1000について,原理,操作手順,特徴,長所・短所と当検査室での検討成績を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?