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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻7号

1992年06月発行

文献概要

今月の表紙

悪性線維性組織球腫の多形性

著者: 諸傑1 町並陸生1

所属機関: 1東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.496 - P.496

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 悪性線維性組織球腫は(malignant fibrous histiocytoma;MFH)は軟部悪性腫瘍のうちで最も頻度が高く,50〜70歳の中高年者に主として発生し,男女差を示さない.四肢,特に大腿に多いが,多くは深在筋膜や筋肉内に生ずる.本腫瘍の起源についてはまだ定説がない.原始間葉細胞に由来し,組織球様および線維芽細胞様の細胞への分化を示す腫瘍と考える人が多い.
 悪性線維性組織球腫は組織形態によって通常型のほかに,粘液型,巨細胞型,炎症型,類血管腫型などに分けられる.腫瘍巨細胞を伴い多形性の著明なことや,花むしろ模様(storiform pattern)ないし車軸模様を示して増生することがこの腫瘍の特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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