icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻8号

1992年07月発行

文献概要

明日の検査技師に望む

これからの検査技師

著者: 松下哲1

所属機関: 1東京都老人医療センター研究検査科

ページ範囲:P.583 - P.583

文献購入ページに移動
 今日,検査技師は職種として病院,検査センターにとって必要欠くべからざる存在である.しかし人件費が高くつく今日,医療費の有効活用の面から検査技師の人員数,職場での機能,コストパフォーマンスについて見直しが行われている.
 その背景因子の1つとしてしばらく前から大規模検査センターの機能,質が向上し,病院の検体検査部門と競合関係に入ったことが挙げられる.検査センターに外注するものとして適しているものの1つに多種小量の検体検査がある.例えばホルモンやビタミンの濃度の測定は,昔でいえば大学病院に入院するか,外来に通院しなければその測定にあずかれなかった.しかし今は,そのような大学の研究室レベルの測定結果を外注検査で利用することができる.大病院でも多種小量の検査は内部で測定が可能であるが,廃棄,管理にコストのかかる放射性同位元素を使用しなければならない場合があり,整理される傾向にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?