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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻8号

1992年07月発行

文献概要

検査ファイル

トロポニン‐T

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理

ページ範囲:P.604 - P.604

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 急性心筋梗塞の生化学的診断指標として日常的に用いられているCK,AST(GOT),LDHの血清酵素およびミオグロビンは,全身の筋細胞に存在するため,運動,筋肉運動により変動し特異性に問題があった.また,この点を補う目的で心筋特異性の高いCK-MBあるいはLD1のアイソザイム分析が提唱されたが,これらは必ずしも心筋の損傷・壊死がなくても血中に逸脱するため,正確な心筋壊死の推測ができないでいた.これら細胞質上清分画に存在する微量物質に代わり,筋肉の構成成分を筋損傷・壊死の指標として利用する考えが提唱され,本稿で述べるトロポニンは有用な指標として検討されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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