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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻8号

1992年07月発行

文献概要

トピックス

植込み型除細動器(ICD)

著者: 田中茂夫1

所属機関: 1日本医科大学胸部外科

ページ範囲:P.612 - P.613

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■植込み型除細動器とは?
 心臓急死(突然死)の原因となる致死性不整脈には,持続性心室頻拍(sustained ventricular tachycardia;VT)と心室細動(ventricular fibrillation;VF)がある.いずれも除細動装置を用いて除細動しない限り救命することは難しい.病院内で発生したVT,VFは院内に備え付けてある除細動器を用いて除細動することにより,事無きを得ることが多い.しかし,病院外での発生例にはほとんどの患者に対応することができず,突然死に至ることが多い.
 本装置は,このような症例に対し,どのような状況で発生しても自動的に除細動装置が作動するように,装置自体を完全に体内に植込んでしまう目的で作られたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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