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子宮頸部上皮内癌
著者: 諸(前川)傑1 町並陸生1
所属機関: 1東京大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.678 - P.678
文献購入ページに移動 子宮頸部粘膜における上皮内癌(carcinoma in situ;CIS)は,核異型を示す細胞が扁平上皮の全層にわたって極性を失って増生するが,基底膜は保たれており,間質への浸潤性増殖を示さない状態である.発生年齢は平均約40歳で浸潤癌に比べて約10歳若い.左上の図は正常の子宮頸部粘膜で,扁平上皮の極性は保たれている.右上の図は左上の図と同一部位であるが,画像解析装置で核面積を計測するために核を緑色に変換したもので,核面積の平均値は29.099μm2であった.左下の図は上皮内癌の組織像で,右下の図はその同一部位で,核面積の計測のため核が緑色に変換されている.核面積の平均値は49.74μm2で,上皮内癌の核は大きい.
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