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文献詳細

雑誌文献

検査と技術20巻9号

1992年08月発行

検査法の基礎

ディスク拡散法の基礎知識

著者: 相原雅典1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.685 - P.691

文献概要

サマリー
 臨床検査室で汎用されているディスク拡散法について,基礎となっている理論を紹介した.ディスク法の成績は,感受性検査の標準法である希釈法で測定されたMIC値とよく相関する.しかし,統計処理により得られる回帰直線を用いて阻止帯からMIC値を算出する方法には,極めて多くの矛盾が内包され,誤った感受性成績を導き出す危険性が高く,回帰分析に代わる阻止帯の解釈が必要である.
 わが国においてもディスク法の標準化の必要性が認識され始めたが,まずディスク法の基礎理論に精通し,現行の方法上の問題点を正しく認識することから始めるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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