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検査法の基礎
コラーゲン(膠原線維)の型分類
著者: 畑隆一郎1
所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所成人疾患研究部門
ページ範囲:P.19 - P.25
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高等動物の身体の蛋白質の30%を占めるコラーゲンは,コラーゲンヘリックスという共通の構造を持つが,その長さ,分子の形を異にする多数の分子種からなる大家族である.コラーゲンの型は現在までにI型からXVI型まで認知されており,これを構成するα鎖はおよそ30種報告されている.その分布は,細胞あるいは組織特異性を示す.細胞は分化に伴い,種々の型のコラーゲンを合成し,これはまた,ミクロの細胞環境として,細胞の集団である組織の形を決め,細胞の機能の発現を制御する.ここではコラーゲンの共通の性質,機能とともに,各型コラーゲンの特徴について述べた.
高等動物の身体の蛋白質の30%を占めるコラーゲンは,コラーゲンヘリックスという共通の構造を持つが,その長さ,分子の形を異にする多数の分子種からなる大家族である.コラーゲンの型は現在までにI型からXVI型まで認知されており,これを構成するα鎖はおよそ30種報告されている.その分布は,細胞あるいは組織特異性を示す.細胞は分化に伴い,種々の型のコラーゲンを合成し,これはまた,ミクロの細胞環境として,細胞の集団である組織の形を決め,細胞の機能の発現を制御する.ここではコラーゲンの共通の性質,機能とともに,各型コラーゲンの特徴について述べた.
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