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技術講座 免疫
補体系蛋白の定量
著者: 佐々木勝一1 山岸安子1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床病理部
ページ範囲:P.27 - P.35
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補体系蛋白は20数種類あり,生体防御の重要な役割を担っており,それらを測定することにより,種々の自己免疫性疾患や補体欠損症などの診断,経過観察に役立っている.検査法には,補体系の古典的経路の活性をみる血清補体価(CH50)と第2経路(副経路)の活性をみるACH50があり,また個々の成分を蛋白量として測定する補体定量法がある.日常検査として最も用いられているのは,血清補体価(CH50)と補体蛋白のC3,C4である.近年,各種成分に対する抗体を用いた種々の測定法が開発されており,以下にこれらの代表的な測定法について,基本原理,測定上の注意点について概説する.
補体系蛋白は20数種類あり,生体防御の重要な役割を担っており,それらを測定することにより,種々の自己免疫性疾患や補体欠損症などの診断,経過観察に役立っている.検査法には,補体系の古典的経路の活性をみる血清補体価(CH50)と第2経路(副経路)の活性をみるACH50があり,また個々の成分を蛋白量として測定する補体定量法がある.日常検査として最も用いられているのは,血清補体価(CH50)と補体蛋白のC3,C4である.近年,各種成分に対する抗体を用いた種々の測定法が開発されており,以下にこれらの代表的な測定法について,基本原理,測定上の注意点について概説する.
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