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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻1号

1993年01月発行

文献概要

技術講座 生理

心機図検査法

著者: 山本誠一12

所属機関: 1川崎医科大学附属病院中央検査部 2川崎医療短期大学

ページ範囲:P.41 - P.53

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サマリー
 心機図検査法とは,心臓から発生するすべての機械的振動,すなわち,聴診で得られる心音,視診・触診によってとらえられる頸静脈拍動,頸動脈拍動および心尖拍動を客観的にグラフ化したものである.心機図の臨床的意義としては,①心音図と種々の脈波を同時記録することにより,心音図の診断的価値を高めることができる ②左室収縮時間を測定することにより,左心機能の評価ができるなどが挙げられる.
 診断に有用な心機図波形を記録するためには,次のことが大切である.
 (1)心血管系の視診・触診および聴診の技術に習熟し,心疾患の病態をよく把握しておくこと.(2)記録方法や機器,器具を工夫,改良し,できるだけ全操作を簡単に,しかも短時間で完了できるようにすること.(3)マイクロホンを含めた,性能の良い記録装置を開発すること.今回は,筆者が行っている心機図の記録法および心機図の臨床的意義について解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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