文献詳細
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検査法の基礎
TSH受容体抗体
著者: 高須信行1
所属機関: 1琉球大学医学部第2内科
ページ範囲:P.783 - P.789
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TSH受容体抗体(TSH receptor antibodies;TRAb)として一般に測定されているのはTSHのラジオレセプターアッセイを用いるTSH結合阻害性免疫グロブリン(TSH-binding inhibitory immunoglobulins;TB ll)である.キットとして市販されている.このキットによりTSH受容体抗体の測定が簡便,正確に行われるようになった.しかしこのTB ll測定ではその抗体が甲状腺を刺激するのか,抑制するのかはわからない.そこで,培養甲状腺細胞を用い,TSAb(thyroid stimulating antibodies)とTSBAb(thyroid stimulation blocking antibodies)を測定する.バセドウ病ではTSAbが,また,一部の橋本病による甲状腺機能低下ではブロッキング抗体TSBAbが陽性になる.TSAbは甲状腺機能亢進症の,TSBAbは甲状腺機能低下症の原因になる.
TSH受容体抗体(TSH receptor antibodies;TRAb)として一般に測定されているのはTSHのラジオレセプターアッセイを用いるTSH結合阻害性免疫グロブリン(TSH-binding inhibitory immunoglobulins;TB ll)である.キットとして市販されている.このキットによりTSH受容体抗体の測定が簡便,正確に行われるようになった.しかしこのTB ll測定ではその抗体が甲状腺を刺激するのか,抑制するのかはわからない.そこで,培養甲状腺細胞を用い,TSAb(thyroid stimulating antibodies)とTSBAb(thyroid stimulation blocking antibodies)を測定する.バセドウ病ではTSAbが,また,一部の橋本病による甲状腺機能低下ではブロッキング抗体TSBAbが陽性になる.TSAbは甲状腺機能亢進症の,TSBAbは甲状腺機能低下症の原因になる.
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