文献詳細
文献概要
明日の検査技師に望む
変革のときに当たって
著者: 宮澤光瑞1
所属機関: 1山形大学医学部
ページ範囲:P.790 - P.790
文献購入ページに移動 1992年5月,私どもの大学が担当で全国国立大学病院中央検査部会議が開かれました.ご存じのように,1991年の大学設置基準の改正によって,各大学は独自の見識と自由な発想で新しい特色のある大学作りをするよう求められております.責任を自覚するための自己点検の必要性は附属病院の検査部とて例外ではありません.そこで特定議題として“検査部における自己評価と将来への展望”と題したシンポジウムを試みました.
論点を要約しますと,①医療の現状を認識するとともに医療制度変革に対応した検査のシステム作りをする必要がある,②検査部は集中化,機械化,効率化の道を歩んできたが,今後は個人へのサービスを中心とした質の転換を模索すべきである,③検査部からの発信は検査データではなく,医療に役立つ情報を提供すべきである,④大学は患者サービスだけではなく,基礎的な学問を発展させることが求められ,ロボットでも実行できる一般的検査よりも特異的な検査を重視すべきである,⑤検査部の活性化には技師の活性化が不可欠であり,研究の場としての環境作りが必要であるなどでありました.ご参考になれば幸いであります.
論点を要約しますと,①医療の現状を認識するとともに医療制度変革に対応した検査のシステム作りをする必要がある,②検査部は集中化,機械化,効率化の道を歩んできたが,今後は個人へのサービスを中心とした質の転換を模索すべきである,③検査部からの発信は検査データではなく,医療に役立つ情報を提供すべきである,④大学は患者サービスだけではなく,基礎的な学問を発展させることが求められ,ロボットでも実行できる一般的検査よりも特異的な検査を重視すべきである,⑤検査部の活性化には技師の活性化が不可欠であり,研究の場としての環境作りが必要であるなどでありました.ご参考になれば幸いであります.
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