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技術講座 生化学
新しい乳癌マーカーCA549の測定
著者: 桑原正喜1 有吉寛1
所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部
ページ範囲:P.797 - P.802
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ヒト乳腺腫瘍から樹立した培養細胞株T417の細胞膜を免疫原とするモノクローナル抗体BC4E549と,ヒト乳脂球膜を免疫原とするモノクローナル抗体BC4N154を利用する測定系で検出される新しい腫瘍マーカーCA549が開発された.基礎的検討の結果,この測定キットが臨床検査に使用しうるものであることが明らかとなった.臨床的な検討からCA15-3とほぼ同様の臨床的意義を有しており,その抗原性がCA15-3と類似していることも示された.ここではこの検討結果を示すとともに,測定上の注意点と検討の進めかたをも示した.
ヒト乳腺腫瘍から樹立した培養細胞株T417の細胞膜を免疫原とするモノクローナル抗体BC4E549と,ヒト乳脂球膜を免疫原とするモノクローナル抗体BC4N154を利用する測定系で検出される新しい腫瘍マーカーCA549が開発された.基礎的検討の結果,この測定キットが臨床検査に使用しうるものであることが明らかとなった.臨床的な検討からCA15-3とほぼ同様の臨床的意義を有しており,その抗原性がCA15-3と類似していることも示された.ここではこの検討結果を示すとともに,測定上の注意点と検討の進めかたをも示した.
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