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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻10号

1993年09月発行

文献概要

技術講座 血液

血中ヘパリンモニター

著者: 岡本茂高1 高橋伯夫2 藤田直久1 吉村学3

所属機関: 1京都府立医科大学臨床検査医学 2関西医科大学病態検査学 3京都府立医医科大学臨床検査医学教室

ページ範囲:P.803 - P.807

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サマリー
 ヘパリンは血栓の予防・治療,外科手術時の凝血予防などの目的で幅広く用いられている.その際,ヘパリン使用時の最大の課題は出血をきたさずにいかに抗血栓効果を高めるかということにある.そこで,ヘパリンの血中濃度もしくは,抗凝固効果を経時的に精確に測定することが要求される.
 血中ヘパリンモニターとして抗凝固性と抗血栓性の両指標検査を行う必要がある.また,ヘパリン濃度や患者の病態によっては1つの方法では正確な値が得られないこともあるので,予期せぬ測定結果を得た場合などでは他法でこれを確認する必要がある.また,同時にATⅢの低下や血小板活性化のためヘパリン効果が得られないこともあるので,これらの項目をも併せて検査する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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