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文献詳細

雑誌文献

検査と技術21巻10号

1993年09月発行

文献概要

検査データを考える

白血球減少

著者: 村井善郎1

所属機関: 1東京都多摩老人医療センター

ページ範囲:P.835 - P.839

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はじめに
 白血球は,顆粒球,単球,リンパ球から成り,細菌感染をはじめとする外界からの攻撃に対する生体防御システムを構築している.これらの細胞はすべて造血幹細胞から分化するが,これにはIL-3,G-CSFなどのサイトカインが関与する(図1).
 また造血の場である造血微小環境についても以前からその重要性は指摘されていた.その主なものは洞周囲外膜細胞,脂肪細胞,線維芽細胞,内皮細胞,マクロファージなどの間質細胞である.近年の研究により,間質細胞は造血因子を産生し,細胞外にプロテオグリカンなどの基質を有し,細胞表面にはインテグリンなどの接着因子を発現していることなどが判明してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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